DVP-S9000ES

ようやくプログレッシブ対応DVDプレーヤがぼちぼち出始めましたねえ。長い沈黙を破って遂にソニーが発表。価格も手ごろで、最初はふーんと思ったんですが、まじめにプレスリリース読んでみるとビックリ。12bit 54MHz DAC(アナログデバイセズ製)。BNR/FNRといった新開発ノイズリダクション。まあ効果のほどは未知数ですが、こういう試みは歓迎すべき。ディジタルガンマ補正とディスク毎のメモリ機能。この辺はプロジェクタユーザのことを考えていて、とても嬉しい。ソニー久しぶりにかゆい所に手の届いた佳作ですねえ。DVD-AudioじゃなくてSACDなのがまあソニーって感じですが 、どうせどっちも普及しないでしょ。万が一DVD-Audioが普及してしまったらまあその時は泣くってことで。
一応比較対象としては、Victor XV-D9000(定価350,000円)。DVD-Audioはどうせソフトが出ないのでわりとどうでも良いんですけど 、CDプレーヤとしても使えるのでExtended K2 2.0は結構注目してます。一般に音の評判はいいみたい。でも、XV-D721の解説見ると、D721では映像回りで大幅な改良があったみたいで、従来機ってたぶんD9000のことなので 、やっぱりメインはDVD-Videoで使いたいので、これを知ってしまうとD9000は

ハイ!消えた〜(c)愛川欽也

デザインは写真で見る限りキレイなのにね。重さも適度に重くていい感じだし 。いや重けりゃいいってもんでもないですが。
Victor XV-D721(定価93,000円)、東芝 SD-9200(定価220,000円)、オンキョー/Integra Research RDV-1(定価300,000円)。いままでの経験から、東芝は絵はともかく、音がいまいちなので、この価格はちょっと抵抗を感じなくはない。Integra Researchは海外ハイエンド物っぽくてかっこいいけど、後々リージョンフリーとか考えるとマイナーすぎて対応できないかも?パイオニアはうーん、どうかなぁ?以前三管で見たときはドンシャリで絵造りが好きじゃなかった。DV-S10Aは一般に音質は散々な評価をしている人が多いみたい。DV-AX10なんて、あの価格(50万円)のくせにSACDが簡易再生(らしい)ってのが許せない。どうせ使わないけど。

というわけで、スペックとデザインで即買いに走ってしまったSONY DVP-S9000ES (定価200,000円)
アバック秋葉原に見に行ったら、入荷して速攻展示機が故障していて実際の絵を確認しないで買った。すげーリスキーなことをしたものだ。

まずは前面写真
S9000ESおもて

重量12.6kg。操作パネル部はSCD-1と同様のミラーデザインなつくり。文字が浮き上がったりSACDロゴが光ったりかっこいい!

文字表示部はフェイドアウト・フェイドインするなど演出が凝っている。上部の青色ランプは、ラックに入れて光が当たっていないとただ青く光るだけでつまらない 。是非とも表に置いて照明下でぼぉっと青紫に光るのを皆さん見てほしいですな。

最新のNS999ESは、中身は最新スペックだけど、なんかかっこわるいデザインになってしまった。バイアクティブI-P変換とか見るとちょっと欲しいが、あのデザインはちと買い換える気がしない。S9000ESはミラーデザインでリモコンの効きが非常に悪く(一般にソニー製品は異常に赤外線リモコンの効きがいいのだが、S9000ESはかなり感度が低い)、たぶんさんざん不評を買ってやめてしまったのだと思うが、デザインは無駄が無くシンプルで高級感のある美しいデザインだと思う。

S9000ESうら

背面。2系統ずつあるのがうれしい。ACとアナログオーディオケーブルはオルトフォンを、コンポーネントビデオケーブルにはカナレを愛用してます。

側面通気孔

防塵対策その1。側面の通気孔にはホコリが入らないように網になっている。

起動画面

ブート画面。

背景

本体内蔵の背景。停止時やSACD/CD再生時にはこんな画面や、DVDからキャプチャした映像 、CD-EXTRAに含まれている映像を背景に設定できる。ジャケットピクチャーにも対応しているので、その画像を背景にもできる。

レイヤ表示

現在再生中のピックアップの位置やレイヤの表示ができるのが新しい。

CD-R/CD-RWメディアへの対応

そういえば、DVP-S707Dではリージョンの異なるディスクでも本体の再生ボタンを連打してると再生できてしまうという話を聞いたけど 、S9000ESではそういう訳の分からない技は効かない模様。あと、カタログにもCD-R非対応って書いてるけど、ダメ元でCD-R入れてみたらやっぱりダメでした。残念。

でも、太陽誘電だとOKという報告があがっていたので、ちょっと各種メーカー製CD-Rを買いあさってきてテストしてみました 。なお、お約束ですがあくまでうちのプレーヤでの可否であり、メーカーや私が再生できることを保証するものではありません。

メディア 再生可否 備考
太陽誘電 自社製 
ソニー 太陽誘電OEM
フィリップス 太陽誘電OEMだが、たぶん古いメディア。認識することはするが時間が掛かり、再生音にノイズが混じる。
富士写真フィルム 太陽誘電OEM
イメーション ○/× 太陽誘電OEMのものは○、CMCのOEMは×。太陽誘電からCMCに変わったので注意 。製造国が台湾のものはCMCと考えて良いだろう。
コダック × 自社製、いまどき珍しい金反射層
三菱化学 × 自社製
三井化学 × 自社製
V-MAX × 三井化学OEM
TDK × 自社製
帝人 × TDK OEM
日立マクセル × 自社製
リコー × 自社製
ビクター × フタロシアニン系、台湾製、製造元コードが最新のB's Recorder GOLDで出なかった。
MaxMedia × Prodisc製
ARITA × Ritek製

やっぱり、太陽誘電って凄いんだなー、と思ったのでした。

CD-RWも、銘柄色々はチェックしていないけど、台湾製のやつで一応掛かることは確認。

DVD-R/DVD-RWメディアへの対応

DVD-Rは長瀬産業の4倍速対応メディア(RITEK製)しか試してないけど、全く問題ない模様。これは安心して使えるようだ。

DVD-RWは次のようなかんじ。書き込みドライブは定評あるパイオニアDVR-A05-Jを使用。焼き速度は、各メディアが対応している最高速度で焼いた。ロード時間は、トレイを閉めはじめてから再生がはじまるまでに掛かる時間。

radius (OPTODISC) 等速メディア:
メディアをロードすると、一応ディスクはDVDとして認識するが、再生に移行しようとするとこでC 13 00というエラーコードが出て止まる。こりゃだめぽ。

日立マクセル(日本ビクターOEM) 2倍速メディア:
ロード時間: 14秒
ロードがちと遅いが、ロードも再生も特に問題ない。

日本ビクター 2倍速メディア:
ロード時間: 10.5秒 たまに14秒掛かる時もあった
ロード時間はちょっと遅いことがある。ロード時間はまちまちでなく、速いときは10.5秒だし、遅い時は14秒のどちらかになった。
メディアはマクセルと同じ(はず)なので、同じようになるはずだが、なぜかマクセルは何度やっても遅かった。謎。。。

パイオニア 2倍速メディア:
ロード時間: 9.5秒
ロードも再生も特に問題ない。

TDK 2倍速メディア:
ロード時間: 9.5秒

つうわけで、DVD-RWは品質のよい国産メディアを使った方がよいようです。もちろん、DVD-RW読み取りを正式にサポートしているドライブ・プレーヤだとradiusでもきちんと読めるんですけどね。

使用感

まあまだつないだばかりでほとんどテストしていないので、性能評価はまたそのうちじっくりとやるとして、とりあえずちょろっとだけテストしてみた 。TA-V777ES+VPL-VW10HT+DVP-S9000ESの組み合わせでテスト。

まず音質ですが、CD再生ですがこれが意外にイケるんですね。
DVP-S9000ESのアナログ出力とTA-V777ESの内蔵DAC(Burr-Brown PCM1704)とを比べてDVP-S9000ESの方がはっきりと良い感じ。

Philips LHH-700と比べても、まだほんの少し試しただけだし、まあ音質の傾向の違いもあるし、ソースによって得手不得手はあると思うけど 、試しにSMEから発売されているimageの曲を何曲かちょろっと聴いてみたが、S9000ESも悪くないかも?(後日ちゃんと聴き比べたら、やっぱりLHH-700はこれはこれでいいなぁという感じ 。まあソースによって使い分けですかね)
高域の高解像度感があり、シンバルの音など音の粒立ちがよく、それでいて高域がうるさく感じられない。ソースによって、高域がやや耳障りに聞こえてしまうのが今までのソニーでありがちだったが 、S9000ESではそれほど気にならない。 音質については全く期待していなかったので、結構びっくり。

ソニーのオーディオ製品にはTA-V777ESやポータブルのD-E990でがっかりさせられていたんですが、ちょっとだけ見直してしまいました。

映像のインタレース(+DRC4倍密)・プログレッシブ画質は、まあインタレースはいい感じですが、プログレッシブがいまいちパッとしないなぁ・・・(これはどうもプロジェクタの方に問題があるようだ)。ビデオモードは論外として、フィルムモードもなんかのっぺりした感じでいまいちピンと来ない画質。ただ、インタレース(480i)はプロジェクタ側でDRC4倍密で補間することで画面いっぱいに拡大してるのに対し、プログレッシブ(480p)はろくな補間が掛からないため、その点でマイナスになってしまっているのかも。三管なら正当な評価ができると思うけど。特にVPH-G90JならDRC入ってるから比較にはぴったりかも。って定価750万円なんですけどね。
でも、お店で見た時はSD-9200は結構良かったんだよなぁ・・・あっちにすれば良かったかな?音質に不満があるなら、映像回路が同じintegra research RDV-1という手もあるし。 でもまあ、現実問題としてSD-9200だとリージョン問題があるので、まあ無理か。

しかし、個人的にはDVP-S9000ESのプログレッシブ出力は画質以前の問題としてかなり不満。

映画をフィルムモード(逆3-2プルダウン変換)でプログレッシブ出力していると、字幕が出る瞬間・消える瞬間でスダレ状になります(相関性のないフィールドが合成されてしまっているため。コーミングと呼ぶ)。字幕に限らず、OSDとかも全て画面が変わる瞬間でスダレになります。
S9000ESでは、MPEGビデオデコーダからインタレースで映像出力され、その映像にOSDや字幕をオーバーレイしてからI-P変換しています。映像見るまではXV-D721のようなダイレクトプログレッシブ処理を当然のようにやってくれているものと思いこんでいたので、筐体開けて中のチップ構成を見たときには思わずガックリ来ました。マジかよぉ・・・

映画やビデオ撮りのソースは、それぞれ全体を通してフィルムモード・ビデオモードで処理されるので問題ないとし て 、TVアニメDVDの場合はモード切替を自動にしていると結構問題があります。
フィルムからテレシネ変換した後でビデオ編集しているのか、シーンチェンジ等ビデオ上で編集されたと思われるポイントでスダレが目立ちます。
映画でもフィフスエレメント等、オーサリング時にフラグを誤って書き込んでいるソフトもかなり悲惨です。

ところで、S9000ESの初期ロットはプログレッシブ回路に不都合があり、映像が乱れることがあるそうです 。ロット番号的にうちは該当していましたが、そういう現象に遭遇したことはありません。とはいうものの後々出てくるのも嫌なので 、サービスに出して対策を施してもらいました。
コンデンサ2個、インダクタ2個、抵抗1個の交換が行われた模様です。

そういえばSYScon.のバージョンですが、うちは初期ロットの1.301のまんまです。1.401との違いをサービスに聞いてみたところ 、なんか一部の部品変更に対し安定性を向上させたとかなんとかで、機能及び性能上の改善等は特にないので、わざわざバージョンを上げる必要はないそうです。

プログレッシブでの問題が騒がれてましたが、インタレースで問題が出ました。問題のソフトは輸入盤のFantasia 2000。
THX OPTi MODEのオーディオテストなどがわかりやすいのですが、静止画の切り替わりで画面上から1/3あたりが一瞬左方向に歪みます 。プログレッシブだと起こりません。
モニタはPVM-2044QとVPL-VW10HTでテストし、どちらでも現象が確認できました。(プログレッシブはVW10HTのみ)
ディズニーの他のソフトも含め色々なソフトで試しましたが、現象が確認できているのはとりあえずFantasia 2000(R1)のみです。日本版のFantasia 2000(R2)でどうなるかは未確認です。東芝 SD-2100でもテストしてみたところ、問題ありませんでした。
Fantasia 2000とDVP-S9000ESをお持ちの方いらっしゃいましたら、ぜひどうなるかご連絡ください。

バラしました

まずは全体図。左が電源部。真ん中の下の方がドライブユニット。その右がメイン基板。上のでかいのは全部オーディオ基板です 。オーディオ基板右半分の底の方にビデオ基板が隠れています。

これが電源部。Rコアトランスが見えます。 オーディオ用とビデオ用でトランスから電源分かれています。

ボックス構造のドライブユニット。徹底した防塵設計です。下の方の三角の部分は開いてますが 、網をかぶせてホコリの侵入を防いでいるみたいです。

メイン基板MB-91。ドライブユニットのコントロール、全体のコントロール、MPEG Video伸張、Dolby Digital伸張、DSD信号処理などディジタル系を全部やっています。
右上がLSI Logic A/V decoder。

メイン基板の右上のフレキシブルケーブルを外したところ。
上がソニーご自慢のDSD(Direct Stream Digital)チップ CXD2751Qです。
下はLSI Logic A/V decoder。

オーディオ基板。オーディオ回路に結構面積を割いています。
写真2枚目の下のがSACDで新開発のVC24 plus。
その上の2つがやはりソニーご自慢のカレントパルス1bit DAC。
I/V変換はBurr-Brown(チップ見忘れた・・・)。 なにげに、コンデンサにブチル貼ってますね。

ビデオ基板。I-P変換はGenesis製。
ビデオDACはAnalog Devices製。インタレースとプログレッシブで別々になっています。
フィルタもコンポジット、S端子(Y/C)、インタレースコンポーネント、プログレッシブコンポーネントで全部別になっています。すげえ贅沢。
インタレース・プログレッシブ切り替えはリレー切り替え。

デュアルリージョン(R-1/R-2)セレクタブル改造

ここで行った改造方法はAVパークNEBUで紹介されている方法です。なお 、改造は自己責任において行って下さい。万一壊してしまっても責任は負いかねます。電子工作などしたことがない人、手先が器用でない人はやめた方が無難です 。写真を見ると結構大きく見えますが、セロハンテープの幅からも分かると思いますが、実際は相当小さいです。また、私のところでは改造依頼は受け付けかねます。NEBUさんのところで改造依頼を承っているようですから 、興味をお持ちの方は問い合わせしてみるとよいかもしれません。

メイン基板のIC102の横にあるチップ抵抗を取り外します。(それぞれ画像をクリックすると大きな画像が見られます)
なかなか外れなかったので半田ごて二刀流で外しました(笑)。

配線は極細のエナメル線のようなものを用いました。テープなどで線を固定してから引っ張らないよう作業しましょう(基板はとてもデリケートです)。テープをはがす時は基板を痛めないようゆっくり丁寧にはがしましょう。

スイッチまでの配線は安くて細いスピーカコードが余っていたので、それを流用しました。47kΩの抵抗を直列に接続し 、熱収縮チューブをかぶせて絶縁しました。

コードはシャーシ角の隙間から出しました。まああまり見た目は良くないですけど、穴を開けなくて済みます。

スイッチは押しボタンタイプのオルタネートスイッチを使用。熱収縮チューブを使って絶縁しました 。スイッチの使い勝手は悪くないです。
スイッチオフでリージョン1(US)、オンでリージョン2(日本)です。一旦電源スタンバイ(または主電源オフ)にしてからリージョンを設定し、電源を入れるとそのリージョンに切り替わります。

通電する前に充分回路のショートなどないかチェックします。チェックできたら、いよいよテストです。

電源スタンバイの状態(電源LEDが赤く点灯)で、リモコンの「タイトル」「クリア」「電源」という順番で押します。すると電源が入り、Diagnostic Modeに入ります。リモコンの「5」を押してVersion Informationを確認してください。

SYScon.のRegionがスイッチの設定に応じたリージョンになっていれば、成功です。なお、Region 1に設定するとOSDの言語に日本語は選べなくなりますのでご注意を(そんな余計なことせんでええのに・・・アメリカ在住の日本人とかどうするんだ?)。

リージョンセレクタブル解析

どうやらPALのソフトも掛かるらしいということで、調べてみました。テストはポテンショメータで抵抗値を変化させ、R-1/NTSC、R-2/NTSC、R-2/PAL、R-1,4/NTSC、R-3/NTSC、R-ALL/NTSC、R-ALL/PALのソフトで確認を行ってます。TV方式が一致していればR-ALLソフトはどのリージョンでも再生可能。後、電圧は手元にあったクランプメータのマルチメータ機能で計測してるので、 測定レンジの関係で2V以上の電圧値はかなり信用できません。また、測定電圧はDiagnostic Modeでの値で、通常オペレーション状態ではディスク非稼働状態で約0.01V、動作時はさらに電圧低下が起こります。リージョン5(西アジア・アフリカ・ロシア)はなぜか見つからなかったです。抵抗値は47k以外全て推測値です。電圧範囲のほぼ中心となる抵抗値を選択してありますので、まず大丈夫でしょう。

抵抗値

電圧

Model

Region

TV方式

国・地域

備考

open

3.2V

00

01

NTSCのみ再生

北米(アメリカ・カナダ)

 

47k

3.1-2.9V

01

02

NTSCのみ再生

日本

 

 

2.9-2.7V

02

09

NTSC(デフォルト)/PAL

n/a

R-2ソフトは掛かるが操作不能に陥る

10k-12k?

2.7-2.4V

03

02

PAL(デフォルト)/NTSC

ヨーロッパまたは中近東

CUSTOM SETUPの"LINE"が謎。(VIDEO/S VIDEO/RGB選択)

6.8k?

2.3-2.1V

04

02

PAL(デフォルト)/NTSC

ヨーロッパまたは中近東

 

2.0-1.805V

05

09

NTSC(デフォルト)/PAL

n/a

R-2ソフトは掛かるが操作不能に陥る

3.3k?

1.800-1.480V

06

06

NTSC(デフォルト)/PAL

中国

CUSTOM SETUPの"COLOR SYSTEM"が謎(AUTO/PAL/NTSC選択)

2.0-2.2k? 1.478-1.136V 07 03

PAL(デフォルト)/NTSC

東アジア(香港・台湾・韓国・インドネシア・マレーシア・シンガポール・タイ)

 

1.134-0.818V

08

09

NTSC(デフォルト)/PAL

n/a

R-2ソフトは掛かるが操作不能に陥る

 

0.798-0.565V

09

09

NTSC(デフォルト)/PAL

n/a

R-2ソフトは掛かるが操作不能に陥る

510? 0.546-0.307V 0A 04

PAL(デフォルト)/NTSC

中南米・オセアニア(ブラジル・メキシコ・オーストラリア・ニュージーランド)  
160? 0.291-0V

00

01

NTSCのみ再生

北米(アメリカ・カナダ)

 

上の改造と同じ要領で、上表の希望のモデル・リージョンの抵抗値を挟みます。切り替えたい人はロータリースイッチなり3Pトグルスイッチなり適当に使ってね。うちでは、中点つきの3Pトグルスイッチで、R-1/R-2 NTSC/R-2 PALを切り替えられるようにしてます。

しつこいようですが、改造は自己責任において行って下さい。万一壊してしまっても当方は責任は負いかねます。

PALモードの場合、コンポーネントでのプログレッシブ出力ができなくなります。これは仕様みたい。 あ、ちなみにPAL→NTSC変換などではなく、PALをそのまま出力します。 ただし、Diagnostic Modeは設定モデルにかかわらず、常にNTSCで表示されます。

DVP-S9000ESはMPEG Audio Layer-2の音声仕様にも対応しています。そっけない表示ですが。

音声のビットレート表示は、VBRを意識しているのか、数値でなくバーグラフ表示です。

デフォルトではPCMにデコードして出力されますが、モデルIDを欧州圏のIDに設定した場合、デコードしないでディジタル出力(ビットストリーム出力)することも可能。北米や日本仕様とした場合は、欧州圏の時にセットアップした内容にかかわらず常にPCMデコード出力されるので、要注意。

ちなみに、S9000ES本体でDolby Digital/MPEG AudioをPCMデコード出力して、そのデータを眺めてみた感じでは、16bitデコードされているようですので、AVアンプなどを持っている人は、ビットストリーム出力させてAVアンプ側で32bitデコードさせた方が、音質面で有利です。

TV方式が「PAL(デフォルト)/NTSC対応」の場合、次のような動作となる。電源投入時は、PALとなる。PALディスクのロード・再生もそのまんま。NTSCのディスクをロードすると、出力フォーマットがNTSCに切り替わる。停止してもNTSCのまんまなので、NTSC固有のセットアップ項目で、停止しないと変更できないセットアップ項目も問題なく変更できると思われる。NTSCのディスクをイジェクトした瞬間に、またPALに切り替わる、といった具合。NTSCがデフォルトの場合はその逆になる。マルチフォーマットに対応したモニタ・プロジェクタを持っている人で、PALも見たい人は、日本仕様にする代わりにヨーロッパ仕様にしといて、USのR-1なディスクを見たい時だけ切り替えてもいいかもね。

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