ここでは測定器を使ったいろんな機器の定性・定量評価や,自分の耳を頼りにした比較実験を行っていくナリ〜.
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そのうちいろんなDACの特性をテスト信号の出力やインパルス応答で調べてみる予定.
とりあえず手慣らしに,計算で算出した0dB 1kHz(正確には測定しやすいように1001.3Hzにしてある) sine waveをそのままFFT analysisに掛けた様子.
まあもう見たまんま.SNRは
6.02×16bits+1.76=98.08dB
というわけで,まあほぼ計算通り.
Sound Blaster 16の入力ボリュームをミュート状態にして,無信号状態でのA/Dコンバータのノイズフロアを測定した.赤がしばらくの時間のピーク値を拾ったものである.
同じく,Prodif Plusで20bit 96kHzモードにて測定.20bit 48kHzまでしか対応していないはずなのに,なぜか録音できてしまう...
うちにあるDACの比較試聴をしてみた.対決機は
ソースは女神候補生(ビクターエンタテインメント
VICL-60524)よりオープニングテーマ「
でもって,試聴結果ですが
DVDプレーヤ 東芝 SD-2100の同軸と光出力を,それぞれSONY
TA-V777ESの入力に接続.入力を切り替えながら,ヘッドフォン
SONY MDR-CD350で比較.トランスポートがちとへっぽこだが,手元のCDプレーヤは光出力しかないため,しかたないのでSD-2100を使っている.
接続にはAudio-Technicaのプラスチック光ディジタルケーブルと,同軸ディジタルケーブルを使用.共にケーブル長は2メートル.
ソースは女神候補生(ビクターエンタテインメント
VICL-60524)よりオープニングテーマ「
実際に聴くまでは,巷の掲示板では「光より同軸の方がいい」みたいな記述がなされたり,ソニーの取扱説明書にも「音質の優れている同軸接続をお薦めします」なんて書いてあって「ンなバカな.ディジタル伝送だから変わるわけないし,ノイズには光の方が強いはずだろう」などと思っていたわけだが,切り替えてみてあらびっくり.
違いますねぇ.
光入力から同軸入力に切り替えると,音の情報量が増え,微細な音が浮き上がってきて,なめらかな音になる.光に戻すと,すかすかというほど極端ではないが,でもやはり情報量は減ったような気がする.もっとシビアな試聴環境でならまだわかるが,安物のヘッドフォンを使って,聴感上ここまで違うと驚くほかない.ディジタルなのに...って感じ.オーディオの世界ってほんとに不思議.
最近導入したPMCのスピーカだが,どうも左右2チャネルの音のつながりが悪い.ただ漫然と右と左から鳴っている感じで,一体感に欠ける.色々角度を変えたり,よく距離を測って位置の調整などを行ったり試行錯誤をしたが,多少は良くなったものの,まだいまいちでかなり困っていた.
普段サランネットは付けたままで鳴らしているのだが,ふと思い立ってサランネットを取り外してみた.そうしたところ,劇的な音の変化が見られた.
まず,とても高域の鳴りっぷりがよくなった.バイオリンの倍音成分など,めちゃくちゃ出が良くなった.今までは布地を通過するときに減衰してしまっていただろう.聴いていて気持ちが良くなるくらい鳴りが良くなっている.
次に,音像の水平方向の分解能が上がった.つまり,楽器毎の定位がより明確に感じられるようになった.当然音のつながりが良くなり,広がり感も増した.今まではサランネットのせいで,周波数帯域的にも高音が外に出ずこもっていただけでなく,音の出る方向性も,音が素直に出てきていなかったといった感じである.
以上のようにかなり音質の向上が認められたが,空間的分解能が上がったため,同時に垂直方向の音の分離感もはっきりするようになってしまった.つまり,このスピーカは非同軸型の2スピーカであるため,高音が中低音よりも上の方からするように感じられてしまう.
また,ドライバユニットにホコリも付着するし,直にむき出しになっているので,誤って何か物がぶつかったりする時のことを考えるとちょっと冷や冷やものである.やはり普段はサランネットを付けておいた方が良い気がする.