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感想

牧野由依 Premium Concert 2008

牧野由依 Premium Concert 2008 @ 府中の森芸術劇場 ウィーンホール
2008/3/23 (日)
19:50頃開場 20:09開演 21:20頃終演

PICT1558.JPG

セットリスト:

1. スピラーレ (弾き語り)

(MC)

2. シンフォニー
3. 幸せのため息

(MC)

4. アムリタ -弾き語り-
5. デスティニー (新曲・弾き語り)

(MC)

6. スケッチブックを持ったまま (弾き語り)

(MC)

7. 横顔

(MC)

8. もどかしい世界の上で (弾き語り)

(アンコール)

EN. オムナ マグニ (a capella)


まず二点、ちょっとがっかりした点を。

一点はプロデュースした側に対して。今回の会場は見て分かるとおり、反響音長めに設計された、どう見てもピアノリサイタル等、クラシックコンサートを想定したホールです。クラシックのコンサートでは原則PAなど使わず、その代わりホールで適度な反響を持たせ、小さな音も余すことなく客席へ伝えられるようにしています。
当然、由依嬢によるピアノ弾き語り(もしかしたらさらに楽器が入ることは想定されますが)となり、オペラのような歌唱法ではないし、声量も考えると、ボーカルにPAなしではさすがに厳しいでしょうが、基本、PAは必要最低限に抑え、ホールの反響を活かした聴かせ方をしてくれるものと期待していました。
しかしながら、実際には通常のライブと同じく、ほとんどPAに頼った鳴らし方で、ピアノですら両側面のスピーカーから聞こえてくる有様です。ピアノ弾き語りだけでなく、CDに収録されているものと同様のポップなアレンジの曲もパフォーマンスし、ピアノ以外のオケもPAから鳴らす始末。
これではせっかくこのようなホールで開催した意味がないし、むしろホールの反響音がかえって音を濁してしまい、マイナスにしかなっていません。オリジナルのポップなアレンジのままオケを流した曲については、はっきり言って台無しです。
クラシックホールでやるなら、それ相応の公演内容、プレゼンテーション方法にすべきだし、逆にはっきりとやりたい目的が決まっているなら、それにふさわしい会場を選択すべきです。
会場は、ただお客さんを入れるためのハコなのではなく、イベントパフォーマンスの重要な一部なのだという認識をきちんと持ってもらいたいものです。

二点目は観客に対して。一部に、この手のコンサートに不慣れなお客さんが居たようで、弾き終わる前に拍手しはじめる人がいたり。弾き語りで、音の余韻が残ってるうちに拍手するのはマナー違反ですからー。
他にも、まあこれはぶっちゃけ自分の隣の隣の席に座っていたお客のことなんだが、MC中に「フゥフゥ~」と歓声?を上げたり、ピアノ弾き語りに手拍子するのに、全力で(とても大きな音で)クラップしていたり。ピアノ弾き語りでそれほど音量がないのに、バチ、バチとうるさくて楽しめたもんじゃない。楽しみ方は人それぞれだし、場を盛り上げようと思うのは良いことだけど、時と場所を弁えていただきたい。オマエがいつも行ってる声優アイドルのライブとは訳が違うっつーの(怒)。

…と、のっけから苦言を呈してここまで読んでいただいた方(いないか)には不愉快な思いをさせて申し訳なかったですが、「ひょっとして、自分の行いがもしかしたら他人に迷惑を掛けてたかも」と気づいてくれる人が少しでもいたら、という思いから、あえて書き記しました。や、自分だって偉そうに人のことは言えないですけれど。


リハーサルが押し、開場が20分ほど遅れる。お客さんが入りきって、まもなく開演した模様。

牧野由依嬢が登場する前に、ギロックの「雨の日の噴水」が流れる。もうすぐ発売の新譜を制作した時、インストを入れることになり、「はじめてお客さまの前で弾いた曲」として思い出深いこの曲を入れたのだとか。

由依嬢は肩出しの白いドレス姿で登場。相変わらずちっちゃくて可愛らしい。

3/19に、無事東京音大を卒業したことを報告。3/14まで内定が出ず、取材やラジオでも「卒業されるんですよね?」と訊かれ、はいと言い切ることもできず、計算上では10単位ほど余裕を持っていたものの不安で、とてもやきもきしたそうです。
附属高から7年間通った学舎は、門をくぐれば何かしら楽器の響きが絶えず、(それが自分にとっての日常であったので、)それが無くなってしまうと思うと、とても寂しい。4月になって新しい生活がはじまれば、変わるかもしれないけれど、としみじみ語っていました。

新譜タイトル「マキノユイ。」は、大学卒業というしめくくりの意味を込めて、「。」を付けたとのこと。
「何曲かはシングルカットされている曲もあります。わたしは皆さんより一足、ふた足先に聴かせていただきましたが、曲の流れで、同じ曲でも違って聞こえたので、ぜひ飛ばさずに、通して聴いてみてほしいです。1時間くらいですが、その時間を由依に下さい!」
たまらず、「はぁーい」と心の中で叫んでしまった弱い自分をお許しくださいw

最後は、マイクを使わずにアカペラで「オムナ マグニ」を。シンと静まりかえり、ホール中が聞き耳を立てる。その中を、可憐な由依嬢の声が駆け巡る。
思わず背筋がゾクゾク来た。そうそうこれ、これだよ!オレが聴きたかったのはコレなんだよ!
色々不満もありましたが、最後ので帳消し。終わりよければ全てヨシってことでひとつ。←おいおい

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2008年3月24日 00:52に投稿されたエントリーのページです。

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