PS3を、オンキヨーのAVアンプとHDMI接続していた時は7.1ch/176.4kHzで伝送されていたのに、パイオニアのAVアンプと接続したら、XMB操作状態で7.1ch (周波数は44.1か48kHzのどちらかと思われるが、表示する機能がないので調べられない)、SACD再生時で5.1ch/88.2kHzになっており、変だなあと思ったので、パイオニアのコールセンターに問い合わせてみた。
結果、「HDMIでマルチチャンネルの176.4kHz/192kHzの信号が入力されると、DSP等の処理ON/OFFにかかわらず、一律88.2kHz/96kHzにダウンサンプリングされます」とのこと。ちょっと残念だが、まあ仕方がない。しかし、マニュアルには書いておくべきだと思う。
でも、せめてCD、SACD 2ch STEREOソフトの再生時は176.4kHzで再生してもらいたいものである。
まず、PS3はHDMI接続において、基本的に同じサンプリング周波数で出力ができる限りは、より多いチャンネル数でHDMI伝送しようとするようだ。つまり、実際には2ch分の音しか出さないソフトの再生でも、HDMIでのリンクは5.1chないし7.1chで行うことがある。
まとめると、次のようなルールで伝送フォーマットを決めているように見える。
- 再生ソフトのチャンネル数確保を最優先
- 再生ソフト(アップサンプリング処理含む)のサンプリング周波数確保を次に優先
- その中で、可能な限り多いチャンネル数
一方で、パイオニアのアンプは、マルチチャンネルの176.4kHz/192kHzの信号は、ダウンサンプリングするものの、再生は可能なため、HDMIネゴシエーションにおいては対応信号として返す。そのため、PS3のサウンド設定で自動設定を行うと、2chソフトの再生であっても、PS3は7.1ch 176.4kHzや5.1ch 176.4kHzとして出力を行ってしまう。
そこで、手動設定にして、5.1ch/7.1chの176.4kHz/192kHzのチェックを外してみたところ、2chソフトの再生においては2ch 176.4kHz出力、SACDマルチについては5.1ch 88.2kHzで出力されるようになった。