大学時代、所属していた研究室の研究グループの10周年記念パーティに出席してきた。結構ドキドキしながら行ったけど、参加して良かった。十年ぶりなのに、みんな変わってない(もちろん変わっていくものもある)。
その後は、S御大宅にご自慢のオーディオを見せて(聴かせて)もらう。いちばん感銘を受けたのは、LP12で聴くベートーヴェン「皇帝」のアナログ盤。かなり追い込まれたシステムと相まって、パチパチというクリックノイズの向こうに、生々しいほどに期待と興奮に溢れた会場の空気が感じられる。まるで小さな窓の向こうに、本物の会場があって、それを窓越しに聴いているかのようだ。
もちろんそれは録音の良さ、再生機、セッティングがあってこそなのだろうが、正直、レコードも捨てたもんじゃない(むしろこの音はCDじゃ出ない!)なと思った。